Greeting大会長挨拶

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大会長
第41回日本歯内療法学会学術大会
大会長 五十嵐 勝

このたび、第41回日本歯内療法学会学術大会の大会長を拝命することができ、誠に光栄に存じ心から感謝申し上げます。

2020年6月27日(土)・28日(日)の2日間、山形テルサ(山形市)におきまして、「昭和から平成、そして令和に花開く究極の歯内療法」をテーマに開催させていただく運びとなりました。2020年は東京オリンピックが開催される年となるため、東京を離れ、出羽の国、山形県で開催することとし、講座員と関係者一同、名誉ある本学会の成功に向けて、鋭意準備を進めております。

日本歯内療法学会は1980年(昭和55年)に日本歯内療法協会として設立されて以来、平成の時代を経て、飛躍的発展を遂げてまいりました。2019年5月に新元号が発布され、「令和」の時代となりましたが、「令和」には「未来に向かって花開く」という意味があることから、新元号でも更に発展を続け、「究極の歯内療法が花開く時代」となることを祈念して学会のメインテーマとしております。

現在、超高齢化社会となった日本では、高齢者でも歯を失うことなく保持する率が上昇しています。それに伴い、加齢による歯の変化から、根管治療が困難化する傾向も示されています。歯内療法の基本的目標である感染源除去の原則は変わりませんが、治療に関わる器機の進歩は治療法に変化をもたらし、常に歯内療法は進歩しています。本学会は、その新しい歯内療法の普及のために活躍する専門学会であることを願っているところです。

本学会の顔とも言える「日本歯内療法学会雑誌」では、会員の方から多くのエビデンスに富む報告を必要としていますが、近年、研究の信頼性や倫理上の配慮から、「ヒトを対象とする医学系研究に関する倫理指針」や「臨床研究法」等が定められ、研究発表における注意点が示されています。多方面で発展の著しい本学会では、臨床技能や実際に使用する器材に対する評価が伴っていない事例もあり、倫理に配慮するとともに研究の遂行に当たり所定の手続きを踏む必要性も出てきます。開業医の先生と大学研究者がルールを理解した上で、エビデンスのある論文雑誌を作り上げることが令和の時代であろうと期待しています。

大会の企画プログラムには、特別講演、基調講演、シンポジウム等を準備し、一般演題としては、口頭発表、ポスター発表、テーブルクリニックを募集し、企業展示も併催する予定でおります。準備が整い次第、ホームページ上で募集を開始しますが、多くの演題申し込みを頂けますようお待ち申し上げております。

学会開催地の山形市は、東に蔵王連峰、西に出羽三山をかまえており、春夏秋冬、四季の美しいところです。果樹王国としても有名で、6月はまさにサクランボの盛りです。秋にはラ・フランス、ブドウ、桃、リンゴなどが収穫されます。また食の面では芋煮、米沢牛、三元豚、山形米(はえぬき)、手打ち蕎麦、ダシなど枚挙にいとまがありません。この学会で初めて山形にお越しの方も多くおられると存じますが、是非、食、歴史、観光も併せてお楽しみいただければ幸いと思っています。皆様のお越しを心からお待ちしております。