第54回 歯科基礎医学会学術大会・総会
会頭 清浦 有祐 （奥羽大学歯学部 口腔病態解析制御学講座 教授）
このたび、第54回歯科基礎医学会学術大会・総会を平成24年9月14日から16日までの3日間、奥羽大学歯学部の主管で福島県郡山市にある奥羽大学の学内施設を利用して開催させていただくこととなりました。本学における歯科基礎医学会開催は、1981年に第23回大会を開催して以来の31年ぶりとなります。前回の大会に大学院生・助手などの立場で参加された会員も、今回は指導者として教室員を連れての参加になるかと思います。
第54回大会は「オーラルバイオサイエンスの明日を目指して」というテーマで、学会本来の目的である一般会員の研究成果の発表をさらに充実させて、オーラルバイオサイエンスの一層の発展に寄与できる大会にしたいと考えております。学会はさまざまな役割を担っています。例えば、明日の歯科界を担う歯学部学生・大学院生に対する教育も極めて大切なことですし、一般市民へのオーラルサイエンスの啓蒙活動の重要性は言うまでもないことです。
しかし、歯科基礎医学会の最も大切な役割は、所属会員の研究成果の発表とそれに対する真摯な議論の場を提供することと考えます。特に学会の明日を担う若手研究者や大学院生にとって、外部の先輩研究者の時に厳しい質問や助言の洗礼を受けることは、国際的な研究者を目指す上で必要不可欠なことです。そして、このような真摯な態度でオーラルバイオサイエンスの研究に励む会員の姿こそが、歯科界に優れた人材を呼び込むことになると信じます。
本大会では発表者はもちろんですが、フロアーの方々全員が討議に加わる気持ちでご参加下さい。また、座長の先生方には活発な議論が展開するように積極的なリーダーシップを取っていただけるようお願いいたします。
一人でも多くの会員の方々が郡山に来ていただき、オーラルバイオサイエンスの明日を目指した活発な討論が行われることを願っております。将来、歯科基礎医学会の歴史を振り返った際に会員の皆様の記憶に残るような大会にすべく、万全の体制でお迎えいたします。
