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大会長挨拶

大会長

第31回日本歯科医学教育学会 総会および学術大会
大会長 松尾龍二(岡山大学歯学部長)

第31回日本歯科医学教育学会は岡山で開催することになりました。岡山大学歯学部が本学会の総会ならびに学術大会を担当いたしますのは、初めてのことであり、多数のご参加を期待しております。

歯科医学教育においては、画一性(国家試験や共用試験への対応)が求められると同時に、各歯科大学・歯学部の組織上の違いや地域性の特色が反映される側面もあります。学会を通して、岡山大学の特徴も感じて頂き、議論の参考になればと思います。

今回の学術会議では「社会に求められる歯科医学教育」をメインテーマに掲げています。この背景には最近の歯科医学教育における変化があります。例えば歯学教育の改善・充実に関する調査研究協力者会議の報告やモデル・コア・カリキュラムの改訂には、資質の高い歯科医師養成、大学附属病院の在り方、多様な社会ニーズへの対応、などのキーワードが見られます。これらはいずれも、国民の立場に立った歯科医学教育が求められていることを端的に示しています。

この観点から本学術会議の特別講演では、モデル・コア・カリキュラムを中心に、「社会に求められる歯科医学教育」を分析して頂き、シンポジウムでは「プロフェッショナリズム」、「医療人を育てる新たな学習法(TBL)」、「多職種連携医療教育」を取り上げています。これらのテーマは、相互に関連があるとともに、現在議論が積み上げられている状況にあります。このため本学術会議では、特別講演、シンポジウム、一般口演の時間的重複を避け、これらのテーマに集中してご聴講いただけるタイムスケジュールにしております。そして皆さんの活発なご議論を期待しております。

岡山には「晴れの国おかやま」のキャッチフレーズがありますが、とくに7月は晴天が続くでしょう。時間のある方は、日本三大名園の一つ「後楽園」、桃太郎が鬼退治をした伝説の「鬼ノ城」、刀剣作りの中心であったことを伝える「備前長船刀剣博物館」などを訪ねてはいかがでしょう。会員の皆様には、実り多い学会でありますよう祈念しつつ、ご挨拶といたします。

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