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大会長挨拶Greeting

大会長

一般社団法人日本歯科審美学会第28回学術大会
大会長 千田 彰

ご案内申し上げています通り、今般第10回国際歯科審美学会(IFED)世界大会との併催で、標記学術大会を主催させて頂くこととなりました。IFEDの世界大会については、別にご案内申し上げていますので(http://ifed-2017.com/)、同大会ホームページをご参照のうえ、ぜひ奮ってご参加頂き、さらにもう一日富山での滞在を延長頂き、本第28回学術大会にもご出席頂ければ幸甚です。もちろん本28回大会のみのご参加も大歓迎ですし、学術大会前日にはIFED世界大会との共催プログラムとしてGala Dinner(懇親晩餐会)なども用意していますので併せてご参加頂くことができれば大会主管として無上の喜びです。

さて、すでに様々な分野、領域で対応が議論されている“超高齢社会”については、私たち歯科医療でもご高承の通り行政、学界、歯科医師会などで組織的に、そして診療の現場で歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士が個々に取り組み、対応が検討されてきています。一見、高齢者とは無関係?と思われがちな“審美歯科”ですが、人口構成(ピラミッド)で高齢者が多数となり、また8020達成率が当初目標をはるかに上回る30%超となり、80歳(~85歳)の平均保有歯数が15本となった現在、“無関係”とは決して言うことができません。“健康長寿を支える”歯科医療ですが、私たち日本歯科審美学会の存立目的である“健康美”が“健康長寿”に一層の輝きを与えると考えられています。“加齢”に対して対抗するのではなく、長寿社会においては、如何に“加齢”を“健康”で“美しく”受け入れるのかが検討されるべきではないでしょうか?“審美歯科”そしてその科学的根拠と医療倫理をサポートする“歯科審美学”こそが、この“超高齢社会”に必要とされるのです。

本学術大会のメインテーマ(IFED世界大会と共通)を、“審美歯科の神髄と融和”としていますが、人々の健康と幸せな生活、美しい加齢について焦点を当てた本28回学術大会のプログラム(シンポジウム)は、審美歯科の“神髄”と社会への期待に対応する“融和”そのものであろうと自負しています(本シンポジウムは市民への公開講座としています)。世界の歯科医療・医学会界が高齢社会のトップランナーである日本の対応、動向に注目し、期待しています。これらの期待に応える内容を用意し、IFED世界大会、本第28回日本歯科審美学会への皆様のご参加を心からお待ち申し上げています。