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大会長挨拶Greeting

第39回日本バイオマテリアル学会大会
大会長 山下仁大
東京医科歯科大学 生体材料工学研究所

この度,第39回日本バイオマテリアル学会大会を担当させていただくことになりました.会期は2017年(平成29年)11月20日(月),21日(火)の2日間,タワーホール船橋(東京都江戸川区)において本学会を開催させていただきます.

日本バイオマテリアル学会は,生体に関するマテリアルおよびその応用に関する科学・技術を発展向上させることを目的として,1978年12月4日に設立されました.医学,歯学,工学,理学,薬学,生物学などを連ねた学際領域の確立を目指し,約1,500名の会員もこれらの分野に携わる全国の大学,国公立研究機関,企業の研究者,さらには臨床に携わる医師・歯科医師を中心に広い専門分野の人たちで構成されてました.2015年の第37回大会では約950名の参加のもと,発表件数が500件を超えています.近年では医療分野が我が国の発展産業の最有力分野と位置付けられ,バイオマテリアルはその中核的役割が期待されています.創薬,ナノメディシン,DDSから人工臓器や医療デバイス,バイオセンサー,さらにはロボット医療までバイオマテリアルの応用範囲は拡大の途にあります.

今回はテーマを“バイオマテリアルが拓く人間環境医療工学”と定めました.人間環境学は“21世紀の複合領域科学”とみなされ,医療はその中心的テーマであるものと考えます.環境に配慮しながら医工連携の元に発展する科学技術こそ人間環境医療工学の目指すところであります.ロゴマークは人(緑色)―医療(黄色)―環境(水色)―工学(紺色)の融合をデザイン化しています.

会員の研究者,学生,企業人,臨床家などの皆様はもちろん,バイオマテリアルに興味をもち,この分野の発展と推進を志す方々にも多数ご参加いただけますように,鋭意準備を進めて参ります.

皆様の学会参加を心よりお待ちしています.