本文へジャンプ

学会長挨拶

ご挨拶

学会長

さてこの度,第64回日本口腔衛生学会・総会が,平成27年5月27日(水),28日(木),29日(金)の3日間にわたり,茨城県つくば市において開催される運びとなり,私がその学会長を引き受けることになりました。もとより微力ではありますが,この重責を全力で果たす所存でございます。皆様には,ご指導・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

これまでの数十年間,歯科界において本学会が担ってきた役割は,国民全体の歯や口の清潔に関することや,歯科疾患,分けても猖獗を極めた齲蝕への対応に関わることがその中心でありました。関係各方面の協力のもと,これらの分野の改善は目を見張るものがあり,最近ではわが国の子供たちの齲蝕は,その撲滅さえ視野に入って来つつあります。

その中で,8020運動の普及により確固としたものになった歯を大切にする国民思想により,大切にした歯で毎日の食事をおいしくいただくことが,健康長寿の源であるとの考えも国民各層に広がりつつあります。むし歯の蔓延に目を奪われ,ややもすると忘れてかけていた,歯の本来の大切さである咀嚼機能の重要性,その結果もたらされる健康寿命の延伸への願いという,歯科保健本来の姿を取り戻す時期が確実に到来したのではないかと考える今日この頃です。

そこで,今度の総会のテーマは,「良い歯で,よく噛み,健康長寿」と致しました。オリジナルは,ご存知のとおり,長い間歯の衛生週間で標語として使われていたものです。この際「よい歯」の「歯」には義歯も含めます。その歯が「咀嚼」という本来の機能を発揮することより,最終的には「健康日本21」運動が目指す「健康長寿」につながるという意味です。

つくばへは,つくばエクスプレスが便利です。会場へは,つくば駅から散歩感覚で到着できます。宿泊も,十分対応しています。そして,つくば研究学園都市の名のとおり,周辺には,知的好奇心をそそられる見学施設がたくさんあります。さらに,筑波山頂に立って関東平野を眺めてみるのも一興でしょう。

学会長といたしましては,この3日間が,数多くの会員の皆様にとって,出会いと交流の時と場所になればいいと考えて準備をいたしたいと思います。つくばでお目にかかりましょう。

2014年10月吉日

一般社団法人 日本口腔衛生学会
第64回日本口腔衛生学会・総会
学会長 那須 郁夫
日本大学松戸歯学部公衆予防歯科学講座 教授

ページの先頭へ戻る

お知らせ