13ディスカッション

WTD1 「美容製剤の最新使用方法と課題について」
DR 入江　雄一郎

美容歯科に使用される各種製剤の使用方法と問題点を探ります。 ヒアルロン酸やボツリヌス製剤に代表される美容系製剤には今までの歯科材料とは明らかに異なる性質と使用方法があります。 ヒアルロン酸におきましては、分解酵素が効くものや効かないものがありますし、歯科領域といえども偶発症が存在します。それらの対処方法や 偶発症を防ぐべき使用方法を検討します。 ボツリヌス製剤におきましては、咬筋に代表される咀嚼筋への作用という意味では、顎関節症という我々歯科医師の多くが直面する症状に対しても有効な治療法のひとつと考えられるようになってきました。しかし、使用方法は複雑で、さらに美容系への作用となるとまだまだ検証していかなければならないと考えられます。 この他の美容系製剤の説明や患者様への対応、承諾書 保険などについて検討したいと思います。

WTD2　デンチャーデザイナーへの招待「パーシャルデンチャー・デザインしてみませんか？」
DT 川島　哲

超高齢社会においては、欠損補綴の選択肢はデンチャーにシフトせざるを得ない。そこで、パーシャルデンチャーデザインを簡単に出来る方法があれば、誰しも学びたいと思う。 加齢と共に失われた組織を回復するには、口腔模倣のデザイン、いわゆるバイオミメティック（Bio Mimetic）デザインを行えばよい。
今回のワークショップでは、村岡秀明先生（歯科医師で患者）のデンチャーデザインの具体的な手順を示すことで、皆様がパーシャルデンチャーの“デザイナー”に成れる可能性を提示したい。

WTD3　前歯の見た目は大事！「アンチエイジング矯正『Asoaligner®』を始めてみよう！！～システム＆適応症＆禁忌症～」
DR 坂本　紗有見

矯正歯科治療は、子供の時しかできないという概念から近年は、成人の永久歯列矯正歯科治療への関心も高まりつつあり、患者自身が審美的観点や生涯における健康等を考え、QOL向上のためにと矯正歯科治療を希望する患者が多くなってきている。
Asoaligner®は、ブラケットを使わない透明で薄く審美的に優れたマウスピース型の可撤式矯正装置（Clear Plastic Appliance）であり、患者一人ひとりに合わせてオーダーメード製作され、患者のQOL向上を叶え、また患者の要望に応える新しく進化した正確な　限局矯正装置と言える。
通常約１ヵ月に一度の間隔で印象採得を行い、その都度、Asoaligner®を製作し、厚みの違う3種類（ソフト0.5mm、ミディアム0.6mm 、ハード0.8mm）を約10日おきに交換しながら矯正力をコントロールして行く事が可能である。
今回，このシステムの適応症・非適応症、オーダーフロー、治療の流れ、治療手順を交えながらそのHow toを紹介する。

WTD4 「インプラントを埋入してみよう！　初心者，DH，DA 大歓迎！！」
DR 菅井　敏郎

皆さん、インプラントを埋入してみましょう！
歯科衛生士、歯科助手の皆様方も大歓迎です！実際にインプラントを埋入することにより、インプラントの仕組みや術式をしっかり理解できますよ。術式の手順や器具機材の扱い方をテキストやビデオで学ぶよりずっと分かり易く習得できます。咀嚼機能を回復し、脳の活性化、認知機能の維持・回復、アンチエイジングに大きく貢献するインプラント治療を学び始めるチャンスです！

WTD5 「アンチエイジングは食生活から　～歯科から発信する食育～」
DR 添島　絵美

巷には健康を目的にしたいろいろな食事法が溢れていますが、『何を食べればいいか』にばかり注目した内容が多く見られます。
それでは食事は栄養だけ摂取すればいいかというと、そうではありませんよね？
わたしが考える歯科から発信する食育とは、食べることは生きることとして、口から考える健康な生活が結果、豊かな生活につながるということをそれぞれの患者さんがイメージできるようにお手伝いすることです。
そうすれば一歩すすんだ食育ができるのではないでしょうか。
定期的に通っていただいている患者さんが、歯科に通うことで『健康になる！』『きれいになる！』『アンチエイジングになる！』ということを理解していただき、自ら通いたくなる歯科医院を目指すために、何ができるかを皆さんと一緒に考えることができればと思います。

WTD6 「歯肉ラインを整える審美補綴法　～目からうろこの　ザ！BTAテクニック～」
DR 坪田　健嗣

審美補綴において、クラウンやラミネートべニアの材質は進歩し、美しく天然歯のように作ることができるようになりました。しかし、歯肉ラインが整っていなければ、決して自然な美しい歯並びには見えません。
BTA (Biologic Tissue Adaptation) テクニックを用い、歯肉ラインを整えることで審美歯科の臨床力は大きくグレードアップできます。
更に、BTAテクニックを用いることで、従来の治療法に比べ治療期間を大きく短縮し、長期的にも歯肉退縮を防ぐことができるなど、数多くのメリットがあります。
今回、BTAテクニックを解説した後、参加者の皆さんとディスカッションできればと思います。
・矯正、大掛かりな外科手術を行わずに歯肉ラインを整える方法
・歯肉退縮を防ぎ、長期的にブラックマージンを起こさない方法
・歯肉を健康に保つBTAコンセプト
・ブラッシングしやすくメインテナンスしやすいクラウン形態

WTD7 「口腔筋機能療法（MFT）からのアンチエイジング　～皆さんご一緒に！顔・首の若返りを！！～」ガム噛みトレーニングを体験しよう！
DH 寺田　典絵

日本においては矯正歯科・小児歯科を中心に広がりを見せたMFTですが、近年では様々な分野において、その効果が注目されて来ております。
アンチエイジングにおいても、口腔周囲筋のバランスを整えることにより、素敵な効果が報告されています。
そこで今回は、すでにMFTを指導している方、また、これから診療に導入しようと考えている方、そして、MFTって何？と興味をお持ちの方にお集まりいただき、MFTに関する情報、悩み、困り事などを皆さんで共有する場を持ちたいと考えております。
そして、ワークショップテーブルディスカッションのクロージングとして、参加者全員の方にミュータンス菌および歯周病菌の増殖抑制に効果的な乳酸である、L-ロイテリ菌株を配合したガムを使って、MFTの習慣化トレーニングのひとつである、ガムトレーニングを体験して頂きます。
皆様のご参加をお待ち致しております。

WTD8 「写真の撮られ方～笑顔＆ポージング」
DH 浜島　由美

「写真を撮られるのは苦手・・・」
鏡で見る自分と写真に写る自分の差に、愕然としたという経験をお持ちの方が多いのではないでしょうか？それは、カメラの前で自分自身がどんな風に見えているのか、どんな表情をしているのかが分かっていない不安・緊張・あいまいなイメージから、表情や動きがぎこちなくなってしまうことが原因でもあります。
セミナーでは、上手に撮られる際のコツをレクチャーし、実際に撮影していきます。
写真はちょっとしたコツと意識で、写真写りが断然変わります。１回のレクチャーで写真の苦手意識がグーンと減って、あなたの魅力を最大限に引き出す笑顔やポーズがわかる写真の撮られ方セミナーです。セミナーを受けて頂くと、気になる部分をキレイに見せるポーズや角度がわかり、もっと写真を楽しめる自分になります。

WTD9 「アンダーアーマー・マウスバイト」実践編
DR 村岡　正弘

2020年の東京オリンピック開催決定と同時にスポーツ関連企業はもとより、ホテルなどの観光関連、そしてスポーツや健康に関わる業種が活動し始めました。さて、私達歯科からアスリートや一般のスポーツ愛好家に提案できる事の筆頭にマウスガードがあげられます。
ここ数年このマウスガードの中でもADIの取り扱うアンダーアーマーのマウスウエアが、歯科界で話題になっています。メジャー球界で活躍する一流の選手の口に中を凝視すると装着している選手が多いのが分かります。しかしながら、このPMP（アンダーアーマーマウスバイト）は、プロバイダー契約をしないと提供できないという特異の方法で有ります。
さて、プロバイダー契約を取ったはいいもののどのように患者さんに説明してどのように患者さんに使ってもらうか？そこを悩まれている先生も多いということで、今回、東上野歯科クリニックにおいて行われている説明やセールストークをお話しさせて頂きます。

WTD10 「エレクトロポレーション効果によるフェイスリフトの可能性について」
DH 山内　眞理

歯科医院のチェアーサイドで、美容機器である「リンプレックスⅡ」（エレクトルポレーション）を用いて、口角やフェイス全体のリフトアップを行います。口腔外施術なので、指導を受けることで助手あるいは受付の方でも行うことが出来ます。普通エステサロンでは、イオン導入や各種美容液の導入をうたっていますが、角質までの浸透です。エレクトルポレーションでの施術は、プラセンタ原液とトリートメントジェルをお顔に塗布し、皮膚を傷つけることなく真皮まで浸透させることが出来ます。プラセンタ原液を浸透させる事により、真皮が活性化し、肌が生まれ変わっていきます。当医院の症例をお見せし、継続して通院している患者様の感想などを交えながらお話していきたいと思っています。

WTD11 「2020年東京オリンピックに向けて　～アンチエイジング学会からのスポーツへの提言～」
DR 半澤　一明

近年、医療の二次予防（早期発見・早期治療）から一次予防（健康増進）への流れの中で、国民の運動・スポーツを通じた健康づくりの流れが急速化し、運動・スポーツに取り組む高齢者も増加している。日本医師会では、すでに1991年度より認定健康スポーツ医制度を導入し、2万人以上の認定健康スポーツ医を養成している。
認定スポーツ医は、児童・生徒から高齢者に至るまで、また運動・スポーツを中心とした一次予防から二次予防さらには三次予防まで広く対応可能であり、日常診療における健康増進活動の実践に加え、学校医、産業医、各種運動指導者等との連携に基づく健康増進活動を展開し、生涯健康事業推進の一翼を担っている。
地域医療の日常における健康増進活動の実践は我々歯科医師にも出来ることであり、またしなければならないことである。歯科医師の立場から、地域住民の運動・スポーツを通じた健康づくりを支援し、健康寿命の延伸、安心・安全な国民生活の確保ならびにQOLの維持向上に貢献寄与することができるように、いわゆるスポーツマンを対象としたスポーツ歯科医（認定医）ではなく、児童・生徒から高齢者までの幅広い年齢層を対象とする「健康スポーツ医」の養成が必要である。
このように、スポーツマンのためのスポーツ歯科から国民のための健康スポーツ歯科への展開は、かかりつけ歯科の機能充実につながるものであり、学校歯科や産業歯科の現場にも有効活用されるものと思われる。
2020年東京オリンピックに向けて注目されるスポーツ歯科に、我々開業医がどの様に関わっていけるかを検討したいと思います。

WTD12　私を見て聞いて！「今から始めようメンズアンチエイジングダイエット」－歯医者が敗者になった歯なしにならない話－
DR 篠原　啓之

人の体は食べ物で作られ、人は食べ物をエネルギーにして生きている。その体を作る主な栄養素は蛋白質と脂質で、一方、主なエネルギー源は糖質と脂質であるが、糖質を早食い・食べ過ぎしていたメタボ時代の私は、過去に精製した糖質を摂り過ぎ、う蝕、抜髄、補綴処置した歯を全て失い平均的日本人の歯数(24本)になってしまった。そのメタボ時代の過剰な糖質は、脂肪肝、逆流性食道炎と歯ぎしりを生じ、歯の欠損から始まる生活習慣のドミノ倒しを起こそうとしていたが、糖質制限し野菜から食べ始める食生活にかえ、上記の疾患は自然消滅し白髪も減り、学生時代の体型に若返ることができた。
人類の歴史は「飢えとの戦い」で、遺伝子は人類史上のわずか１％未満の糖質を主食とする生活には未だ適応しておらず、その結果、う蝕・歯周病や肥満・糖尿病から始まる生活習慣病にかかり健康寿命に影響している。寝たきり、介護人口の増加と超少子高齢化社会の日本において、今、パレオ(旧石器時代)ダイエットに学ぶべき点が多い。

WTD13　明日から役立つ歯科発信『バクテリアセラピー』～どうやって患者さんに？どんな効果が？～
DR 前島　美佳

バクテリアセラピーとは、予防医学の先進国スウェーデンの医療機関が中心となって開発され、体内の菌質を管理しバランスを健常化させることで、口腔はもとより全身疾患の治療補完や予防につなげていく新しい予防医療です。１９９６年以来、ヨーロッパを中心に世界６３の国々の医療機関で処方され様々な効果が報告されています。歯科領域では「Lロイテリ菌」が５種類の歯周病菌の繁殖を抑制することが確認されており、臨床においては歯周病の治療効率を加速させることが可能になりました。近年乳酸菌は一般でも注目されており、その中でもヒト母乳由来の天然「Lロイテリ菌」は健常者はもちろん、未熟児、妊婦、高齢者など幅広い層に安心して推奨できる革新的な手法です。今後求められる歯科医院の役割として、バクテリアセラピーの可能性や歯科から全身の健康のサポートを提案する当クリニックでの取り組みを具体的にご紹介したいと思います。