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Greeting大会長挨拶

大会長

日本歯科保存学会2016年度秋季学術大会(第145回)大会長
松本歯科大学歯科保存学講座
山本 昭夫

このたび、日本歯科保存学会2016年度秋季学術大会(第145回)を長野県松本市におきまして開催させていただくことになりました。2016年10月27日(木)および28日(金)と二日間にわたる日程で、松本市キッセイ文化ホールにて開催いたします。歴史と伝統のある日本歯科保存学会の名を汚さぬように、またご参加いただく皆様にとりまして有意義な学術大会となりますように、教室員をはじめ関係者一同力を合わせて準備を進めております。

本会員の皆様は歯を残すことに関してはスペシャリストでありますが、今日の高齢化社会において8020達成率をさらに向上させ、国民の歯科ニーズの増大に対応できるように貢献しなければなりません。そのためには齲蝕や歯周疾患を如何に減少させていくかについて、予防、治療、管理そしてケアとあらゆる面にわたって、歯の寿命を延ばしていくために必要なキーポイントを皆様と考えることを目的として「生涯使う歯の大切さ-変わりゆく保存治療-」というテーマにさせて頂きました。

今大会では学会主導型プログラムとして国立長寿医療研究センターの角保徳先生による“超高齢社会の到来と歯科医療の将来展望”というテーマのご講演をお願いしてあります。また長野県は全国的にも長寿県であり、県として高齢者に対する医療、福祉、介護への取り組みがどのように行われているかなどについて、長野県行政担当者の方からのご講演も予定しております。

また歯内治療領域におきましては、マイクロスコープの活用による歯内・歯周療法さらには外科処置への応用に関して、歯周治療領域におきましては、高齢化社会における歯周治療をどのように確立していくか、さらに歯周病と生活習慣病とのかかわりに関して、そして修復治療領域におきましては、接着技法の展開によって生まれてきている審美修復を、歯の延命にどのように活用していくかなどを中心とした3分野それぞれのシンポジウムを企画しております。そしてそれぞれの分野にわたる多数の口頭発表、ポスター発表をしていただき、そこで活発なご討議を加えていただき、我が国における歯科医療の発展への方策を考えていくことを期待しております。

日本のへそに位置して3,000m級の北アルプスの山々を背にした松本市は、国宝松本城をはじめ文明開化時代の洋風校舎として有名な旧開智学校、江戸時代の城下町松本を再現している縄手通り商店街など、そして一寸足を伸ばせば上高地、乗鞍高原、美ヶ原高原といった観光名所がたくさんございます。また、学会開催時期には信州の紅葉真っ盛りかと思います。食では蕎麦、馬肉、山賊焼きそしてキノコ汁などといった美味もございます。

松本までのアクセスは、新宿から中央東線特急あずさで2時間45分、または東京・上野から北陸新幹線・篠ノ井線(長野乗り換え)で約2時間30分です。関西方面からですと名古屋から中央西線特急しなので約2時間です。空の便は少ないですが福岡便(2便/日)と札幌新千歳便(1便/日)がございます。信州松本で開催する秋季学術大会に、多くの皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。