大会長挨拶

大会長
第7回日本サルコペニア・フレイル学会大会
大会長 平野浩彦東京都健康長寿医療センター歯科口腔外科部長・研究所研究部長

2020年11月10日更新

この度のCOVID-19 拡大により、様々な影響を受けられました方々に心よりお見舞い申し上げます。また、現在もその対応に日々奔走されている皆様に、衷心より敬意を表させて頂きます。

第7回日本サルコペニア・フレイル学会大会を2020年11月14,15日、に開催予定でしたが、COVID-19拡大の状況を踏まえWeb開催(2020年12月1日~15日)と変更させて頂きました。Web開催となってしまったことは大変残念ですが、開催に際しては可能な限り通常の学会大会の熱気をお伝え出来るよう、荒井理事長をはじめ理事の皆様と協議を重ね、学会大会準備委員会で開催形式に関して検討を進めて参りました。その結果、教育講演、シンポジウム、ランチョンセミナーなどにご登壇いただく先生方には、私の所属しております東京都健康長寿医療センターにご参集頂き、感染対策に配慮し、臨場感を持ったWeb配信に向けた収録を行うように準備を進めて参りました。多くの学会会員の皆様方にはご迷惑をお掛けしましたが、活気あるWeb形式での学会大会となるよう、当日まで最大限尽力して参りますのでご期待下さい。

さて、今回の大会のテーマは「健康長寿を再考する‐サルコぺニア・フレイル対策は何を目指すのか?‐」とさせて頂きました。世界的に社会の高齢化への対応が注目される中、高齢者の機能障害や要介護に至ることを予防するためには、疾病の管理とともに老年症候群の管理が重要視され様々な議論・制度整備が行われています。なかでもフレイルやサルコペニアが生活機能障害を招き、「健康長寿」の妨げになるものとして注目され、その議論の場として当学会が設立されました。一方、フレイル・サルコペニア対策の目途として「健康長寿」が様々な場面で多用され、ややもすると「健康長寿」の共通理解(コンセンサス)が不明確なまま議論が進んでしまっている印象を少なからず受けます。そこで本大会では「健康長寿」に関して再考し、フレイル・サルコペニア対策の議論をさらに進める機会になるよう多くの企画を準備いたしました。

誰も予想もしなかったCOVID-19 の拡大により、この4月以降我々を取り巻く環境は大きく変化し、その変化の中には「健康長寿」を脅かす多くの事象が報告されています。その端的な例が、外出を控えることによって引き起こされるフレイルの進行であり、その他多くの課題が報告されております。一連の課題に対する対応は本学会が責任学会として取り組むべきテーマの一つと考えます。従来機能していたフレイル予防のインフラが、COVID-19の拡大を機に機能しなくなったのであれば、従来のインフラの「脆弱さ」を確認できたと捉え、より強固なインフラ整備に向け検討する契機となると考えます。こういった課題を共有して頂くためにも、今回多くの方々にご参加いただければ望外の喜びです。

最後になりましたが、COVID-19 の早い収束を心より願っております。

2020年1月28日更新

第7回日本サルコペニア・フレイル学会大会を2020年11月14,15日、東京都品川区大井町駅前にありますきゅりあん(品川区立総合区民会館)にて開催いたします。今回の大会のテーマは「健康長寿を再考する-サルコぺニア・フレイル対策は何を目指すのか?-」とさせて頂きました。世界的に社会の高齢化への対応が注目される中、高齢者の機能障害や要介護に至ることを予防するためには、疾病の管理とともに老年症候群の管理が重要視され様々な議論・制度整備が行われています。なかでもフレイルやサルコペニアが生活機能障害を招き、「健康長寿」の妨げになるものとして注目され、その議論の場として当学会が設立されました。一方、フレイル・サルコペニア対策の目途として「健康長寿」が様々な場面で多用され、ややもすると「健康長寿」の共通理解(コンセンサス)が不明確なまま議論が進んでしまっている印象を少なからず受けます。そこで本大会では「健康長寿」に関して再考し、フレイル・サルコペニア対策の議論をさらに進める機会になるよう準備を進めて参ります。沢山の方々のご参加をお待ちしております。