大会長挨拶

第31回日本歯科審美学会・第39回日本接着歯学会合同学術大会のご案内
― いにしえの都で新時代の接着審美を語ろう ―
第31回日本歯科審美学会学術大会 大会長 山本一世
第39回日本接着歯学会学術大会 大会長 末瀬一彦

2020年10月3日(土)、4日(日)奈良春日野国際フォーラム-甍-におきまして「いにしえの都で新時代の接着審美を語ろう」のテーマで標記学術大会を開催させていただきます。両学会が、まさに「強固にくっついて」開催させていただくのは、それぞれの大会長が同じ大阪歯科大学の同門であること、また両学会に所属している会員がほとんど共通であることから、2007年度に福岡で開催(寺田善博大会長)されて以来の合同開催となります。奈良は日本の起源の地であり、両学会も30年以上の歴史を育んできましたが、今一度原点にもどり、過去を振り返り、新しい時代に向けた接着審美治療の最新情報を発信できる大会にしたいと考えています。

現在の歯科医療において、「接着」と「審美」は重要なキーワードであると共に密接な関係にあることは誰もが認めるところであります。材料面においても日本の研究開発は世界でもトップレベルで、海外への情報発信も数多く行われ、研究者、臨床家、そして企業が一体となって取り組んでいる姿勢も両学会の特色であります。

今回の学会では、特別講演として岡山大学名誉教授 山下 敦先生に「―歯を守るための―接着・審美歯科の常識・非常識」のとても興味あるご講演をお願いするとともに、「保険診療でここまでできる!接着審美治療」および「レジェンドが語る!接着審美治療」と題して両学会の特色を十分発揮できる2題のシンポジウムを企画しています。さらに企画講演4題、教育講演2題、倫理講習会、審美学会学術委員会セミナー、ハンズオンセミナー、歯科衛生士セッションおよび両学会理事長のご参加による「超高齢社会における審美修復の課題」の市民公開講座を企画しました。それぞれの分野のご造詣の深い先生方のお話に多くの有益な情報が満載されていることを期待しています。また、会員発表の場として口頭発表、ポスター発表、企業展示、ランチョンセミナーの場も設けていますので、多くのご参加、独自性のある貴重なご発表をお願い申し上げます。

また、賛助企業の皆様方におかれましては特色ある商品の展示やご紹介などに両学会の会員がとても楽しみにしています。何卒よろしくご協力を賜りますようお願い申し上げます。

学術大会の企画にあたっては、両学会の共通の話題をできるだけ加味し、多方面からの講演を視野に入れることを考慮しましたところ、過密なスケジュールになってしまいました。参加者におかれましては、時間の有効活用をお願い申し上げます。

学術大会は、両学会にとってももっとも大きな年次事業であり、「単に参加するだけでなく、その輪のなかに入って有意義な議論をすること」に価値があります。いにしえの都「奈良」で過去を振りかえり、新時代に向けた接着審美治療を語ろうではありませんか!

初めて、あるいは久しぶりに訪れる古都奈良で、もっとも美しい秋を楽しんでください・・・