大会長挨拶

大会長
第59回日本小児歯科学会大会
大会長 山﨑 要一 鹿児島大学大学院医歯学総合研究科 小児歯科学分野 教授

このたび、第59回日本小児歯科学会大会 大会長という大役を担わせて頂くこととなり、身が引き締まる思いです。COVID-19の感染状況は未だ予断を許さず、医療現場での緊張は続いており、各地域で小児歯科医療に携わられている会員の皆様におかれましては、たいへんご苦労されているものと拝察いたします。

本大会は2021年5月20日(木)、21日(金)に鹿児島市のかごしま県民交流センターにて開催いたします。歴史的大禍の中で規模の大きな学術大会を開催することにはご批判があることも承知しております。しかしながら、小児歯科医療の進歩・充実は、子どもたちの健康にとって不可欠な要素です。そのため、先人たちが築いて来られました小児歯科学の発展の歩みを加速させ、会員一同が団結して共に学ぶ機会を実現したいと考え、大会テーマを「新しい時代の小児歯科、維新の風は南から」と定めて、小児歯科学の最新トピックスと小児歯科臨床にとって大切なスキルに焦点を当てて企画いたしました。

特別講演Ⅰでは、睡眠研究の第一人者であるスタンフォード大学の西野精治教授に睡眠医療の基礎および最新知識についてご講演頂きます。また、特別講演Ⅱでは、鹿児島大学の杉浦 剛教授に口腔がんについて小児歯科関係者が知っておくべき基礎知識から最新トピックスに至るまで解説して頂きます。さらに、シンポジウムⅠでは口腔機能発達不全症に関して、日本歯科大学の田村文誉教授、広島大学の津賀一弘副学長、鹿児島大学の稲田絵美講師にそれぞれのお立場から最新知見をお話し頂きます。シンポジウムⅡは、咬合治療に関して、鹿児島県の石谷徳人先生、徳島県の枡富由佳子先生にご講演頂き、未来の小児歯科医療を担う若い先生方への熱いメッセージを発信して頂きます。会員講演では、奄美大島で保護司を務められ、悩める多くの若者の更生に尽力されている三浦一広氏に自身の活動についてお話して頂きます。その他、委員会企画、ランチョンセミナー、ポスター発表を予定しておりますので、多数の皆様のご参加をお待ちしております。

鹿児島県は南北600kmにもおよぶ島嶼地域であり、雄大な自然と複数の活火山、日本の近代化に貢献した偉人を多く輩出した歴史を感じる魅力ある土地柄です。鹿児島県での全国大会は実に四半世紀ぶりの開催となります。新型コロナウィルスの感染症拡大防止と学術大会の開催という舵取りの難しい運営になりますが、スタッフ一同万全を期して平穏無事に開催できるよう努めて参ります。

会員の皆様に鹿児島の地でお会いできることを楽しみにしております。