学会長挨拶

大会長
第69回 日本口腔衛生学会・総会
大会長 埴岡 隆福岡歯科大学口腔保健学講座口腔健康科学分野

皆様におかれましては、ご清栄のこととお慶び申し上げます。一般社団法人 日本口腔衛生学会の学会活動に、平素よりご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

このたび、第69回日本口腔衛生学会総会・学術大会を2020年4月24日(金)~26日(日)の3日間にわたり福岡国際会議場で開催する運びとなりました。東京オリンピック・パラリンピックの開催を間近に控えての節目の年に東アジアの玄関福岡での開催となります。微力ではございますが日本口腔衛生学会の発展のため本大会の運営に最善の努力を尽くす所存でございます。

本大会のメインテーマは、2年前の札幌大会で採択された「健康な歯とともに健やかに生きる-生涯28(ニイハチ)を達成できる社会の実現を目指す」の学会声明と昨今の社会的な話題を背景に「生涯28と口腔衛生のプロフェッショナリズム-人生100年・多様化する社会への対応を考える」としました。地域住民の健康と福祉の増進に寄与する口腔衛生学会会員のリーダーシップについて、インテグレーション、インクルージョン、インテグリティを多様な話題の共通の言語として考え、行動宣言に繋ぎたいと存じます。

開催地の福岡は貝原益軒の「養生訓」が有名で、西洋医学は九州から東へと伝わりました。福岡市は東アジアの玄関口であることから福岡発信の口腔衛生活動に焦点をあてるとともに、高齢化の先行国としてアジア諸国への情報発信の国際化の出発拠点の役割もこの大会に期待しております。今回、「生涯28」の様々な領域での包含を目指し、人生100年時代の超高齢社会で生きるという重要課題を中心に、多様な形態と内容のセッションを企画し、さらに普段は耳にすることのできないことを聞く機会を提供し、皆様にご満足いただけるような学術大会としたいと考えております。

タバコ白書第4版では、喫煙は、歯周病とう蝕との関係を通じ、歯の喪失とも因果関係がほぼ確実とされ、口腔癌やインプラントとともに口腔の機能に重大な影響を及ぼすことが明らかとなり、歯科全体でタバコ対策を加速する必要があります。そして、欧米諸国での電子タバコの流行への歯科界の対応に対して、日本の加熱式タバコ流行を背景にした日本の歯科界の対応も世界から注目されるところです。

上記の趣旨に沿って、準備委員会ならびに実行委員会で大会運営を進めております。そして本学会・総会を開催するにあたり、私たち主催者側としましては、参加者に来てよかったと実感できる魅力的な学会・総会となるような企画で準備を進めております。一方で今大会は会期が例年より1か月早い開催となっております。つきましては、本開催の趣旨をご理解いただき大会参加への、早めのご準備についてご高配を賜れば幸甚に存じます。

末筆ながら、今後益々のご発展をご祈念申し上げます。

福岡の町並みのシルエット画像