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大会長挨拶

日本バイオマテリアル学会シンポジウム2016
大会長 石川 邦夫
(九州大学大学院歯学研究院)

この度、日本バイオマテリアル学会シンポジウム2016を担当させていただくことになりました。2016年(平成28年)11月21日(月)と22日(火)の2日間の予定で、福岡国際会議場(福岡市博多区)において本シンポジウムを開催させて頂きます。

ご存知のように政府の成長戦略の第三の矢として新たな成長戦略(日本再興戦略)が定められており、その中の戦略市場創造プランのテーマ1は、国民の「健康寿命」の延伸です。バイオマテリアルはまさに健康寿命の延伸に貢献する材料であり、わが国における発展が喫緊の課題である産業分野とされています。

わが国において、バイオマテリアルの飛躍的発展が期待されている背景の一つは、わが国が“ものづくり”に優れているからです。ものづくりは「匠の技」とされ、熟練人材によって支えられてきました。そして、“ものづくり”は日本の産業・文化を支え、豊かな国民生活の形成にも大きく貢献してきました。

バイオマテリアルは一般の材料以上に「匠の技」が必要とされる領域であり、「匠の技」の融合が期待される領域です。そして、バイオマテリアルがこれからの日本の産業・文化を支え、より豊かな国民生活の形成に大きく貢献することが望まれています。そこで、本シンポジウムのテーマを「日本の匠、バイオマテリアル」といたしました。「匠の技」である基礎研究、「匠の技」である応用研究にいたるまで「日本の匠、バイオマテリアル」を楽しんでいただければと考えております。

なお、本年はWorld Biomaterials Congressが開催される年であり、通常の学会大会ではなくシンポジウムとなります。そこで“ものづくり”の一環として、シンポジウムも参加者の皆様と一緒につくっていきたいと考え“みんなで創るシンポジウム”を企画しました。シンポジウムメンバーを集めて、あるいは、参加したい分類に、登録して頂くようにお願いします。