大会長挨拶Message from the Congress Chairperson

大会長
一般社団法人ジャパンオーラルヘルス学会第22回学術大会
大会長 下山 和弘

一般社団法人ジャパンオーラルヘルス学会第22回学術大会を2019年12月7日(土)に日本歯科大学生命歯学部にて開催いたします。メインテーマは「健康増進のための口腔健康管理」とさせていただきました。

健康長寿はすべての人々が願っていることです。義歯で噛むと痛いので友人・知人との会食を避ける、会話中に義歯が外れて恥ずかしい思いをしたなどという話を聞くことがあります。社会生活を楽しむためには、おいしい食物を楽しく食べる、家族や友人と楽しい会話をするということは必須のことといえます。介護予防において閉じこもり予防が重要視されていますが、閉じこもりと口腔機能の低下との関係が指摘されています。豊かな人生を送るために、健康長寿を達成するために、口腔の健康管理が重要であることはすでに一般の方々にも認識されてきています。

「経済財政運営と改革の基本方針2018」においては、「口腔の健康は全身の健康にもつながることから、生涯を通じた歯科健診の充実、入院患者や要介護者をはじめとする国民に対する口腔機能管理の推進など歯科口腔保健の充実や、地域における医科歯科連携の構築など歯科保健医療の充実に取り組む。」と記載されています。

特別講演では足利赤十字病院院長の小松本 悟先生に講演をしていただきます。医科歯科連携において大きな成果をあげられています。また足利赤十字病院は全室個室による快適な療養環境や免震構造を中心とした万全の災害対策などの特徴をもつ病院であり、多くの見学者が訪れています。

教育講演(認定医教育講演)は東京医科歯科大学大学院教授の川口陽子先生に「口臭治療最前線」について講演をいただきます。

シンポジウムのテーマは「口腔機能管理」とさせていただきます。口腔機能は大きな関心を集めています。水口俊介先生、外木徳子先生、武井典子先生をお迎えして、最新の知識に触れていただこうとシンポジウム「口腔機能管理」を企画しました。

先生方の講演は本学会会員の明日からの臨床に大いに資するものとなるでしょう。本学会第22回学術大会にご参加いただいた先生方には活発な討論をお願いいたします。実り多い大会と評価されるよう、スタッフ一同尽力してまいります。多くの先生方の参加をお待ちしております。