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大会長挨拶

第54回日本歯科医療管理学会総会・学術大会
大会長 磯﨑 篤則

大会長写真

私は、第19回日本歯科医療管理学会総会・学術大会(1978年)が準備委員長可児瑞夫先生のもと岐阜で開催されたとき、ちょうど大学の研究室に入局2年目でした。当時、会員の多くが地域で活躍されている著明な開業医の先生たちでかなり活発な討論が繰り広げられていたと記憶しています。今回、この学会をお引き受けするにあたってかなり悩みました。しかし、25年の時を経た朝日大学を皆様に見ていただきたいという気持ち、また、義理の父が長年お世話になったという感謝の気持ちからお引き受けすることにしました。

本大会のテーマを準備委員長の山内先生と論議するなかで、折角大学で開催するのだから「歯科医療管理学」について一度会員の皆様と議論し、今後の学会を考えてみようということで「歯科医療管理学会の今、そしてこれから」とさせていただきました。

特別講演では、私立歯科大学の学長の中で、最も若い大友先生に「私立歯科大学の現状と未来」についてご講演をしていただきます。

また、教育講演では、日本口腔外科学会顧問弁護士の永松榮司先生に「歯科医療における医事紛争への対策」について、先生の多くのご経験からお話を頂きます。

また、シンポジウム1では「継承される歯科医院のノウハウは」と題して2代、3代と続けるにはどうするのか、シンポジウム2では「歯科医療管理理学教育の現状と今後」について会員の皆様とともに考え、討論を行いたいと考えています。

また、私が大会長として時間をいただき「私の考える歯科医療管理学」と題して話をさせていただく予定です。朝日大学では、4年の学生に「歯科医療管理学」を90分15コマ、地域における歯科保健の実際、歯科医療機関の開設と管理、歯科診療所の管理(実態、経営、問題点)、歯科医療機関の安全・環境管理、医事紛争の事例とその対策の講義を開講しています 歯科医療の知識、技術だけでなく、歯科医師となって98%が開業の道に進む学生には歯科医院管理学が必要と考えているからです。どのような、場所でも開業すれば患者が来る時代ではなくなってきています。しかし、歯科医業は、「歯科医業と保健指導」を掌るだけでなく、経営の知識を少し持っていれば、かなり魅力のある職業です。歯学部に学ぶ学生が夢を持って学業に励める一助になればと考えています。

多くの皆様に参加と飛騨の山々に囲まれ、美濃の豊かな水(長良川)に恵まれた岐阜の初夏を満喫頂き、学会で活発な討論が展開されることを祈念しております。

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