ご挨拶

第25回日本障害者歯科学会総会および学術大会
昭和大学歯学部 口腔衛生学教室 教授
大会会長 向井 美惠

会員の皆様におかれましては,ますますご健勝にてご活躍のこととお喜び申し上げます.

さて,第 25回総会および学術集会は,昭和大学歯学部口腔衛生学教室の担当により 10月に東京品川で開催の予定です.大会の概要につきましてご案内申し上げます.今大会のメインテーマは「障害者歯科の近未来―チーム医療と国際連携―」としました.スペシャルニードのある人たちに対する歯科医療を展開するには,他の専門医療領域とその職種の人たちとのチーム医療にある,といっても過言ではないほどに,歯科領域の他の専門領域や職種とのチーム医療はもとより,歯科と医科のチーム医療や,福祉・保健や行政などとの連携も欠かせません.

国際シンポジウムとして,近隣諸国では,国内の障害者歯科学会が設立されたばかりの韓国,台湾,そして東南アジアからはマレーシア,そして次々回の IADH の開催国であるオーストラリアの諸国から,各国の現状と近未来をお話しいただき,日本との連携についてシンポジウムを進めていく予定です.近い将来に欧州,北米に次ぐ第3極としてアジア・オセアニアに障害者歯科の拠点作りができればとの思いからのシンポです.

メインタイトルの一つである「チーム医療」としては,日本歯科医学会共催シンポジウム「スペシャルニードのある人たちの歯科医療―歯科専門領域の連携と近未来―」を予定しています.日本歯科医学会の障害者歯科に関連深い分科会を中心にシンポジストとしてお招きして,また地域連携シンポジウムでは「障害者歯科の地域連携」をタイトルにして「チーム医療」「連携」をキイワーズに近未来を語り合いたいと企画しました.

特別講演は日本摂食・嚥下リハビリテーション学会 理事長の才藤栄一先生(藤田保健衛生大学医学部リハビリテーション医学講座教授)に,教育講演は板橋家頭夫先生(昭和大学医学部小児科教授)およびLeda Mugayar先生(Head of Unit,Westmead Centre for Oral Health,Australia)にメインテーマに即してお願いしました.

学会として4半世紀の区切りの学術大会です.韓国とのアクションプランの2年目,認定歯科衛生士制度の発足の年,次の4半世紀に向って大きく羽ばたこうとしている学会に是非参加してともに学び,学術交流で意見交換しませんか.多くの皆様の参加をお待ちしております.

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