大会長挨拶Greeting

第14回学術大会にむけて
『真の花』
大会長
日本アンチエイジング歯科学会第14回大会
大会長 越智 守生

この度、第14回日本アンチエイジング歯科学会学術大会を2019年7月13日(土)・14日(日)の2日間に渡り開催する運びとなりました。開催地となるここ北海道では、美しい花々が咲き乱れる季節でもあります。まさに、本大会のテーマである「真の花」を彩る学術大会となることでしょう。

さて、「真の花」とは、一体なんなのか?このテーマを見た多くの方々が疑問を抱くことと思います。「真の花」とは、能の大成者である世阿弥が、著書『風姿花伝』にて説いた芸道論です。観客に感動を与える力を「花」として表現しているのです。能の奥義である「まことの花」は、心の工夫考案から生まれると説かれています。「秘すれば花なり。秘せずは花なるべからず」として『風姿花伝』の内容は長らく秘伝とされてきました。他にもインターネットで「真の花」を検索すれば、「能で、鍛錬と工夫の末に得た、芸の真実の面白さ」「実力があって長い間光っていられること」など、まるで我々の日々の心得にも通じるような記述が多く見られます。

これに対比する言葉である「時分の花」は、「能で、年齢の若さによって現れる芸以前の一時的な面白さ」、「若いうちに誰もが備わっている美しさ」のことです。「アンチエイジング」と一言言えば、世間の印象としてはこの「時分の花」に近いものがあり、多くの人がこの「時分の花」を得るために努力をしているように感じてしまうのです。

しかしながら、アンチエイジングのプロフェッショナルである我々はアンチエイジングに「真の花」を見出すべきである、と私は考えます。一時的な若々しさである「時分の花」を超え、深みのある美しさである「真の花」をアンチエイジングの真髄として普及できるよう、本学術大会で皆様と追い求めてみたいと思います。

今年2018年に、北海道は誕生150年を迎えました。「真の花」咲き誇る北の大地で、皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。