大会長挨拶

大会長
日本歯科保存学会2021年度春季学術大会(第154回)
大会長 西谷佳浩 鹿児島大学大学院医歯学総合研究科顎顔面再建学講座歯科保存学分野 教授

この度、日本歯科保存学会2021年度春季学術大会(第154回)を開催させていただくことになりました。
 本学術大会は、2021年6月10日(木)、11日(金)の2日間にわたり鹿児島市にございます川商ホール(鹿児島市民文化ホール)で開催予定でしたが、新型コロナウイルス感染の拡大を受けて、医療系学会としての社会的責務と学会員をはじめ学会参加者の方々の感染リスク低減を重視するべき観点から、やむなく現地開催を断念しWeb方式で開催することとなりました。

歯を保存することを使命として、修復・歯内・歯周の3領域からなる特徴を持つ日本歯科保存学会は、すでに65年の歴史を有する学会であり、この間には多数の「歯の保存」スペシャリストが学会を構成すると同時に、次世代の人材育成も行われて継続的に国民の健康増進に貢献しながら発展しています。その伝統ある日本歯科保存学会の第154回目の学術大会を主管開催させていただくにあたり、大会のテーマを「承前啓後~未来へつなぐ歯科保存学~」といたしました。

本大会ではシンポジウム、教育講演、認定研修会、学会主導型プログラム、口頭およびポスター形式での一般発表を予定しております。

シンポジウムでは、日本歯科保存学会で将来活躍する次世代の人材育成にフォーカスした「未来の歯科保存学およびその臨床を担う後進の育成」をテーマとして、岡山大学病院総合歯科 鳥井康弘先生に座長をお願いしました。
 また、鹿児島県は有人離島人口数が日本一であり、他県には無い規模での離島巡回歯科診療が毎年行われ、その中で保存治療も重要な役割を果たしています。この鹿児島県で実施される離島巡回歯科診療の現状および今後の展望にフォーカスしたシンポジウム「離島歯科巡回診療の現状と将来」について、鹿児島大学大学院咬合機能補綴学分野 南 弘之先生に座長を依頼しています。
 さらに本学会では学会主導型プログラムを企画していただき、イタリアのGianluca Plotino教授に「The ideal instrument for root canal preparation」のタイトルでご講演いただく予定です。

皆様方と直接お会いできないのは残念ではございますが、Web開催のメリットを生かしつつ、皆様のニーズに最大限答えられるような大会を目指して開催者側一同、鋭意尽力して参りますので、何卒、ご理解、ご協力の程宜しくお願い申し上げます。