大会長挨拶

人生100歳時代を迎え、次世代型の保存治療学を求める
大会長
日本歯科保存学会2020年度秋季学術大会(第153回)
大会長 横瀬敏志 明海大学歯学部機能保存回復学講座保存治療学分野

日本歯科保存学会会員の皆様方におかれましては、新型コロナウイルス感染の拡大という誰も経験したことのない中での日々の臨床、教育、研究と大変な状況とお察しいたします。

この度、日本歯科保存学会2020年度秋季学術大会(第153回)の大会長に推挙され、もとより微力ではございますが、本学術大会を少しでも実り多いものにするため全力でこの重責を果たす所存です。

本大会は、2020年10月22日、23日に埼玉県さいたま市のソニックシティで開催予定でしたが、新型コロナウイルス感染の拡大を受けて医療系学会としての社会的責務と学会員をはじめ学会参加者の方々の感染リスク低減を重視するべき観点から、やむなく現地開催を断念しWeb方式で開催することとなりました。

Web開催のメリットを生かしつつ、皆様のニーズに最大限答えられるような大会を目指して開催者側一同、鋭意尽力して参りますので、何卒、ご理解・ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

さて、超高齢社会を迎えたわが国では、健康寿命が着々と伸び、もはや人生100歳時代を迎えようとしています。このような社会を支えるライフサイエンスの発展に目を向ければ「ゲノム編集技術の発展」「エピジェネティクスの解明」と新たなライフサイエンスへの展開がなされています。まさしく次世代型の医療が動き出したといえます。当然、健康寿命延長への貢献が多大な歯科保存治療においても、新たな展開が迫られています。そこで本大会のコンセプトテーマを「人生100歳時代を迎え、次世代型の保存治療学を求める」とさせていただきました。

このコンセプトに則した特別講演、シンポジウム等を複数企画しております。

コロナ禍において、多くの学会がWeb開催となっており、参加予定の会員にも集合型開催ではない、メリットも認識されつつあります。一部では集合型開催以上に参加者が集まった学会もあるようです。

日本歯科保存学会としても初めてのWeb開催でございます。皆様方に、Web学会であっても、有意義な学術大会であったと思っていただけるよう、努めて準備していきますので、多数のご参加をお待ちしております。