大会長挨拶

大会長
第44回日本バイオマテリアル学会
大会長 菊池 明彦 東京理科大学先進工学部・教授

第44回日本バイオマテリアル学会大会は2022年11月21日(月)、22日(火)の2日間にわたりタワーホール船堀(東京)において開催いたします。本大会の大会長として、会員の皆様の研究成果の発表の場を準備させていただきます。

日本バイオマテリアル学会は、生体に使用する材料およびその応用に関する科学・技術を発展・向上させることを目的とし、医歯薬学分野、理工学分野などの異分野間の融合学際領域の学問として、また、その実用化により医療の発展と患者様のQuality of Life(QOL)の向上の実現を目指しています。

今回の大会のテーマは「バイオマテリアルとダイバーシティ」と致しました。バイオマテリアル分野では、無機材料、金属材料、高分子材料など、天然材料から合成材料まで、さらには、タンパク質や遺伝子、細胞をもある種の材料とみなし、生体に関わるさまざまな材料=バイオマテリアルを作り、組み立て、その性質を明らかにし、診断や治療、あるいは予防に関わる医歯薬(獣医)学分野での応用に向け研究開発が進められます。このように、バイオマテリアルが関連する分野は幅広く、まさに「多様性」を包含した学際的融合領域です。

本学会大会では、医療機器・デバイスの根幹を成すバイオマテリアル研究の最先端の研究発表の場として、新しい治療・診断を実現するバイオマテリアル、ドラッグデリバリーシステム、再生医療や医療デバイスとの接点を幅広く網羅し、参加される方々に刺激のあるプログラムを実行委員の先生方を中心に計画していただいております。

2020年初頭より新型コロナウイルス感染症の影響が続いておりますが、オンサイトでの開催を目指し、組織委員、および実行委員の先生方のご協力のもと、多くの参加者が集う学会大会を、安全で有意義なものにすべく大会準備を進めております。会員の皆様のご参加と研究発表をどうぞよろしくお願い申し上げます。